飛んでイスタンブ〜ル

UEFA CHAMPIONS LEAGUEの決勝は、リバプールがミランをPK戦の末、大逆転で破り、21年ぶりにカップを手にした。

いやぁ〜、泣きました。
久々に大泣きしました。
ユベンティーノの俺がどうして泣いたのかは自分でもわからないけど、とにかく泣けました。
サッカー見て泣いたのなんて、96年のアトランタ五輪でのブラジル戦以来かな。

前半終えて3−0でミランがリード。
誰もがミランの優勝を疑わなかったでしょう。
しかし、イスタンブールの夜は我々に奇跡を目撃させてくれました。

後半、リーセの苦し紛れのクロスをジェラードが頭で合わせ1点。(おー。一矢報いたね。ワクワク度:40)
続けざまに、交代出場のスミチェルのミドルをGKジーダが防げず2点目。(マジかよ。こりゃ、期待せずにはいられなくなってきた。ワクワク度:90)
そして極めつけは、ジェラードの突破をガットゥーゾがエリア内で止めてPK獲得。(ウソーん!ワクワク度:∞)
シャビ・アロンソが蹴ったPKは1度はジーダに止められたが、弾かれたボールをすかさず豪快にゴールに蹴り込みついに同点。(信じられない!ワクワク度:昇天)

奇跡の同点劇に費やされた時間は、たったの6分。
ミランが6分間で3失点・・・ありえない。
リバプールが6分間で3得点・・・ありえない。
本当にあの日のイスタンブールには魔法が掛けられていたとしか思えないゲームでした。

PK戦。
ミラン5人目のキッカー、シェフチェンコの蹴ったボールが力なくGKの正面に飛んでいく。
GKデュデク、難なくセーブ。
試合終了。
雄叫びを上げながらデュデクの元に駆け寄るフィッシュ&チップスたち。
その場に座り込み動けない高級ファッションブランドたち。
勝者と敗者のコントラストは、いつ見ても物悲しい。

感情を爆発させているチームメイトを尻目に、キャプテンであり、象徴であるジェラードは、呆然とする相手チームに敬意を払うべく一人一人と握手を交わしていく。
仰向けにピッチに横たわり、イスタンブールの夜空をただただ見上げているシェフチェンコ。(彼のこんな姿見たことない。)
ジェラードがシェバの許へ歩み寄る。
起き上がるシェバ。
抱き合う2人。
無言で健闘を称えあう。
俺、号泣。
俺、声を上げて号泣。
俺、シャツの袖を口元に当てて消音対策しつつ号泣。

1年に1回見れたらラッキーっていうくらい歴史に残る大試合だった。
そしてこの試合がCLのFINALっていうのもスゴイ!
おそらくこんなCLのFINALは今後何十年も見ることは出来ないでしょう。
最高のチーム同士が最高の舞台で最高のゲームを見せてくれた。
それはサッカーを愛する者にとって最高の贈り物。
ミラニスタは救われないかもしれないが、「いいじゃないか、君たちは2年前に美酒を味わったじゃないか」。(その時負けたのはウチだ・・・!)

イスタンブールの夜がかけたmagicは、確実に我々を陶酔させた。
そして叶うものなら、その魔法がいつまでも解けないでほしい。
すべてが素晴らしい夜だった。


追伸: スティーブン・ジェラード、俺はお前に惚れた。

投稿者 FANKS : 13:51 | - | コメント (12) | トラックバック (0)
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